コスト意識惰性

2014年02月24日

ありがた迷惑

おはようございます。
経営コンサルタントの村上です。

私の愛車のフロントガラスの右下には、
こんなパーツがついているのですが何だかおわかりですか?
BlogPaint
 ※メーカーのFacebookページの画像を一部加工

実はこれはチケットホルダーなのですが、
運転席から手が届きにくい位置にあり使い勝手が悪いだけでなく、
掃除の際には邪魔で邪魔で・・・。

何より、
これがチケットホルダーだと知ったのは納車から7年も経ってからのこと。
それまではフロントガラスを固定するための部品だと思っていました。

メーカーは便利機能として提供したつもりのものが、
おそらく私だけでなく、
ほとんどのユーザーにとって必要性を感じない残念なパーツなのです。


とある伝統工芸品の製造販売業では、
生産が追いつかず納期遅れでお客様をおまたせすることがしばしば。

よく見ると品物ひとつひとつに職人が手彫りで「◯◯作」と入れています。

「◯◯作」が顧客満足につながれば良いのですが、
目立たない場所に彫ってあるのでほとんどの人が気付きません。
そもそも名の売れた職人さんが作ったものではないので、
「◯◯作」による付加価値がほとんどありません。

早速、一部の商品で名入れを止めたのですが、
それに対するクレームはゼロ・・・。

チケットホルダー同様、
お客様によっては必要のないものだったわけです。


注文を受けたらすぐに配送していた商社。

あるときお客様から、
「一日に何度も配送に来なくて結構。
 受け取りが手間だからまとめて発送してください」
と言われてしまいました。

少しでも早くお届けしようと、
午前便、午後便で分納していたことが、
却ってお客様にご迷惑をおかけすることになったのです。


良かれと思ってやったのに
感謝されないどころか迷惑がられるなんて・・・。

作り手売り手の一方的な視点でなくお客様の視点に立ち、、
コストをかけて顧客に不満を与える「ありがた迷惑」を撲滅したいものです。


さてみなさんの提供する商品やサービス、
実は「ありがた迷惑」だと思われていませんか?


・・・先週の出張にて中国山地のスギにしてやられ花粉症を発症。。。
  これから4月末まで花粉防止メガネとマスクが手放せません。

  花粉症対策マーケットにはまだまだ新規参入余地があるな、
  などと鼻水を垂らしながら考えています。

  では花粉が飛ばない沖縄出身のこのデュオがカバーしたこの名曲をご紹介。 
  花粉は嫌いですが花は好きなのです。

  注:音が出ます
  

murakami_v70 at 06:51│Comments(0)TrackBack(0) ビジネス 

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