ドラッカー
2014年03月03日
惰性
おはようございます。
経営コンサルタントの村上です。
弥生3月に入りました。
ここ広島では先週の後半からどんどん暖かくなっていて、
先週には最高気温16.8℃を記録したほど。
そんな暖かな金曜日、
私は当然のごとくコート無しで外出したのですが、
朝のバスでコートを着ていないのはなんと私だけ。
いきなりコート無しまではやり過ぎだとは思うものの、
乗客の多くは厚手のコートやダウンジャケットを着こみ、
首にはマフラーをぐるぐる巻いた真冬の防寒スタイルのまま。
今日みたいな暖かい日にその格好じゃ暑すぎるでしょ?
とスーツ姿の私は思ったのです。
そんな私も仕事を終え、自宅に帰ると、
いつものようにファンヒーターをスイッチオン。
暖房しなくても寒くないことに気づいたのはしばらくしてから・・・。
必要以上に暖めた部屋の中で、
惰性って怖いな、と感じました。
コートを着たり、
マフターを巻いたり、
ファンヒーターをつけるのは寒さ対策のため。
最初は目的を持ってやっていたのに、
いつしかそれが惰性となり、
寒くない日でも同じことをやってしまっているわけです。
こんな惰性をやめるのは、
自分ひとりのことであれば簡単なこと。
ところがこれが、
さまざまな人が関係する会社の仕事やルールとなると難しいのです。
惰性とまでは言いませんが当時は必要だったけれど、
今ではもう必要性が無くなった仕事って意外に多いもの。
こんな仕事はすぐに止めてしまえばいいのですが、
特に前任から引き継いだ仕事などは、
必要かどうか吟味することもなく、
「これは前任から引き継いだから」という理由だけで、
惰性仕事が脈々と受け継がれていくのです。
ほとんどの会社が、
仕事の手順は教えるけれども、
仕事の目的を教えないからです。
ドラッカー氏は、
「知識労働では重要なことは仕事の目的である」
と述べていますが、まさしくそのとおり。
仕事の手順だけでなく目的までしっかり伝え、
できれば「顧客満足」や「顧客への価値提供」につながるまで
その仕事の目的を掘り下げたいものです。
さてみなさん、
今から取りかかるその仕事の目的は何でしょうか?
・・・iPodの全曲シャッフルにも飽きたので、
曲名順でAから聴き始めたところこのタイトルの曲が連続中。
みなさんホント天使が好きなんですね。
その天使の曲から今回は、
イギリス出身の二人組の抜群のライブテイクをご紹介。
大ヒットした天使の曲よりもこっちのほうが好きだなぁ。
注:音が出ます
経営コンサルタントの村上です。
弥生3月に入りました。
ここ広島では先週の後半からどんどん暖かくなっていて、
先週には最高気温16.8℃を記録したほど。
そんな暖かな金曜日、
私は当然のごとくコート無しで外出したのですが、
朝のバスでコートを着ていないのはなんと私だけ。
いきなりコート無しまではやり過ぎだとは思うものの、
乗客の多くは厚手のコートやダウンジャケットを着こみ、
首にはマフラーをぐるぐる巻いた真冬の防寒スタイルのまま。
今日みたいな暖かい日にその格好じゃ暑すぎるでしょ?
とスーツ姿の私は思ったのです。
そんな私も仕事を終え、自宅に帰ると、
いつものようにファンヒーターをスイッチオン。
暖房しなくても寒くないことに気づいたのはしばらくしてから・・・。
必要以上に暖めた部屋の中で、
惰性って怖いな、と感じました。
コートを着たり、
マフターを巻いたり、
ファンヒーターをつけるのは寒さ対策のため。
最初は目的を持ってやっていたのに、
いつしかそれが惰性となり、
寒くない日でも同じことをやってしまっているわけです。
こんな惰性をやめるのは、
自分ひとりのことであれば簡単なこと。
ところがこれが、
さまざまな人が関係する会社の仕事やルールとなると難しいのです。
惰性とまでは言いませんが当時は必要だったけれど、
今ではもう必要性が無くなった仕事って意外に多いもの。
こんな仕事はすぐに止めてしまえばいいのですが、
特に前任から引き継いだ仕事などは、
必要かどうか吟味することもなく、
「これは前任から引き継いだから」という理由だけで、
惰性仕事が脈々と受け継がれていくのです。
ほとんどの会社が、
仕事の手順は教えるけれども、
仕事の目的を教えないからです。
ドラッカー氏は、
「知識労働では重要なことは仕事の目的である」
と述べていますが、まさしくそのとおり。
仕事の手順だけでなく目的までしっかり伝え、
できれば「顧客満足」や「顧客への価値提供」につながるまで
その仕事の目的を掘り下げたいものです。
さてみなさん、
今から取りかかるその仕事の目的は何でしょうか?
・・・iPodの全曲シャッフルにも飽きたので、
曲名順でAから聴き始めたところこのタイトルの曲が連続中。
みなさんホント天使が好きなんですね。
その天使の曲から今回は、
イギリス出身の二人組の抜群のライブテイクをご紹介。
大ヒットした天使の曲よりもこっちのほうが好きだなぁ。
注:音が出ます
2013年04月15日
部下との相互理解
おはようございます。
経営コンサルタントの村上です。
元サッカー日本代表の小野選手が、
現在活躍しているオーストラリアリーグで芸術的なループシュートを決めた、
という嬉しいニュースがありました。
なるほど元日本代表監督ジーコの言う
「シュートはゴールへのパス」のお手本のような見事なナイスパス(!)でした。
ゴールを目指し11人がパスをつなぐスポーツがサッカーだとすれば、
顧客創造というゴールを目指して、
さまざまな部門が分業しながらパスをつなぐのが会社だと言えます。
ところがこのパス交換がギクシャクしている会社の多いこと・・・。
なかでも典型的なものとして挙げられるのは、
営業部門と、製造・施工・配送といった営業の後工程となる部門間の摩擦。
やっと注文をいただいた見込客に商品やサービスを提供するため、
営業担当者が後工程部門にパスを送ったら・・・
「なんでこんなに短納期なんだよ!」
「今月はもう一杯一杯だからムリムリ!」
「なんでこんなに安いの?原価いくらかかると思ってるんだ?」
などとクレームをつけてパスをスルー・・・
それではと、
見積段階で早めに相談すると・・・
「注文とるまでは営業の仕事だろ!」
やっぱりスルーです。
私は後工程部門の責任者の経験もあるので、
後工程の言い分はよくわかります。
なにしろ営業に対してクレームをつけていた張本人です・・・
このときの心理を思い起こせば、
当時責任者であった私は後工程の実務を担う自分の部下を守ろうと必死でした。
つまり社内でパスを回そうとしていたのです。
もちろんゴールは「顧客の創造」であり、
お客様に向けてパスを出さなければならないことはアタマではわかっています。
ところが営業担当がまるで錦の御旗のごとく
「お客様のため」という正論を掲げるほど逆に営業部門に厳しくあたってしまうのです。
ドラッカーはこれら部門間の摩擦は
互いに相手の仕事や仕事の仕方を知らないことに起因していること、
ゆえに相互理解が生産性向上の基礎となること、
と論じています。
確かに部門間の相互理解は必要です。
しかしながら、
この摩擦を取り除くために本当に必要な相互理解の相手とは、
営業部門ではなく自分の部下ではないか、と思うのです。
部下を守ろうとしたのは、
責任者である私自身が部下の仕事ぶりやポテンシャルを把握していないからではないか・・・
そもそも部下との信頼関係が十分とはいえないからではないか・・・
もっと部下を知り、部下を信じていれば、
社内でなくお客様を向いたパスが出せたのではないか・・・
摩擦の原因を営業部門のせいにしている限り、
自ら講じることのできる対策はありません。
したがって何も解決しません。
しかしこの摩擦の原因が、
自分と部下との相互理解にあると考えれば、
突破口をこじ開けることは可能だと思うのです。
さて後工程の責任者のみなさん、
部下との相互理解関係を構築できていますか?
・・・先月30日、松江自動車道が開通し、
広島と松江・出雲が高速道路でつながりました!
広島から松江の所要時間が50分短縮され2時間50分となるとのことですが、
なぜか開通前でも3時間かかっていなかった私は(?)約2時間程度に短縮できそうです。
早速、今週の山陰出張でトライしてみます。
首都圏のみなさんは、
羽田空港から岩国錦帯橋空港まで飛行機で移動し、
空港からレンタカーを使って錦帯橋と宮島を観光し、
松江自動車道で松江まで移動して玉造温泉で1泊。
2日目は、松江城から出雲大社を回って出雲縁結び空港から羽田空港着
という1泊2日の週末観光もできちゃいます。(ちょっとシンドイかな・・・)
ANAとJALが連携してこんなツアーを企画すればいいんですけどね・・・
いずれにせよ、
山陽山陰の行き来が盛んになることでビジネスチャンスが広がりますネ。
ということで、
日本の大御所の中央フリーウエイ・・・ではなく、アメリカの大御所のフリーウェイをどうぞ
注:音が出ます
経営コンサルタントの村上です。
元サッカー日本代表の小野選手が、
現在活躍しているオーストラリアリーグで芸術的なループシュートを決めた、
という嬉しいニュースがありました。
なるほど元日本代表監督ジーコの言う
「シュートはゴールへのパス」のお手本のような見事なナイスパス(!)でした。
ゴールを目指し11人がパスをつなぐスポーツがサッカーだとすれば、
顧客創造というゴールを目指して、
さまざまな部門が分業しながらパスをつなぐのが会社だと言えます。
ところがこのパス交換がギクシャクしている会社の多いこと・・・。
なかでも典型的なものとして挙げられるのは、
営業部門と、製造・施工・配送といった営業の後工程となる部門間の摩擦。
やっと注文をいただいた見込客に商品やサービスを提供するため、
営業担当者が後工程部門にパスを送ったら・・・
「なんでこんなに短納期なんだよ!」
「今月はもう一杯一杯だからムリムリ!」
「なんでこんなに安いの?原価いくらかかると思ってるんだ?」
などとクレームをつけてパスをスルー・・・
それではと、
見積段階で早めに相談すると・・・
「注文とるまでは営業の仕事だろ!」
やっぱりスルーです。
私は後工程部門の責任者の経験もあるので、
後工程の言い分はよくわかります。
なにしろ営業に対してクレームをつけていた張本人です・・・
このときの心理を思い起こせば、
当時責任者であった私は後工程の実務を担う自分の部下を守ろうと必死でした。
つまり社内でパスを回そうとしていたのです。
もちろんゴールは「顧客の創造」であり、
お客様に向けてパスを出さなければならないことはアタマではわかっています。
ところが営業担当がまるで錦の御旗のごとく
「お客様のため」という正論を掲げるほど逆に営業部門に厳しくあたってしまうのです。
ドラッカーはこれら部門間の摩擦は
互いに相手の仕事や仕事の仕方を知らないことに起因していること、
ゆえに相互理解が生産性向上の基礎となること、
と論じています。
確かに部門間の相互理解は必要です。
しかしながら、
この摩擦を取り除くために本当に必要な相互理解の相手とは、
営業部門ではなく自分の部下ではないか、と思うのです。
部下を守ろうとしたのは、
責任者である私自身が部下の仕事ぶりやポテンシャルを把握していないからではないか・・・
そもそも部下との信頼関係が十分とはいえないからではないか・・・
もっと部下を知り、部下を信じていれば、
社内でなくお客様を向いたパスが出せたのではないか・・・
摩擦の原因を営業部門のせいにしている限り、
自ら講じることのできる対策はありません。
したがって何も解決しません。
しかしこの摩擦の原因が、
自分と部下との相互理解にあると考えれば、
突破口をこじ開けることは可能だと思うのです。
さて後工程の責任者のみなさん、
部下との相互理解関係を構築できていますか?
・・・先月30日、松江自動車道が開通し、
広島と松江・出雲が高速道路でつながりました!
広島から松江の所要時間が50分短縮され2時間50分となるとのことですが、
なぜか開通前でも3時間かかっていなかった私は(?)約2時間程度に短縮できそうです。
早速、今週の山陰出張でトライしてみます。
首都圏のみなさんは、
羽田空港から岩国錦帯橋空港まで飛行機で移動し、
空港からレンタカーを使って錦帯橋と宮島を観光し、
松江自動車道で松江まで移動して玉造温泉で1泊。
2日目は、松江城から出雲大社を回って出雲縁結び空港から羽田空港着
という1泊2日の週末観光もできちゃいます。(ちょっとシンドイかな・・・)
ANAとJALが連携してこんなツアーを企画すればいいんですけどね・・・
いずれにせよ、
山陽山陰の行き来が盛んになることでビジネスチャンスが広がりますネ。
ということで、
日本の大御所の中央フリーウエイ・・・ではなく、アメリカの大御所のフリーウェイをどうぞ
注:音が出ます
2011年08月22日
仕事の目的とは?
おはようございます。
中小企業診断士の村上です。
この数日、すっかり過ごしやすくなりました。
これで仕事もガンガンはかどりますね。
実はこの夏、
私のオフィス兼自宅では、
エアコン警報発令中・・・
ま、要するに、
エアコンを一切使わず、節電に貢献しよう、と頑張っているのです。
昨年までは、日中はもちろん、寝ている時も含め、
部屋にいるときは、ほとんどエアコンONの生活だったので、
エアコンなしの、うだるような暑さは、もう大変でした。
ところが
窓にスダレをつけてみたり、
扇風機で、空気を循環させるようにしてみたり、
暑さに負けない体力をつけるための、ジョギングをしてみたり、
それでも室温が33度を超える午後には、
できるだけ、お客様を訪問するよう、スケジュールを組んでみたり(セコイ!)・・・
そんな苦労の甲斐あって、
この8月も、なんとかエアコンを使うことなく乗り切れそうです。
人間、やればできるものです。
ところが、これまでの私を含めた、多くの人は、
暑ければ、エアコンをつけることが、当たり前になっていますよね。
だから、
エアコン以外の方法で、暑さをしのぐ知恵が、なかなか出ないように思います。
「最近の社員は、道具が揃わないと、すぐにできませんと言う。
今手元にある道具で、要求されたモノを作るための、創意工夫をしない」
先日お邪魔した、とある製造業の社長さんの言葉です。
エアコンに通じる話です。
・・・がない、だからできない!
と考えるのではなく、
・・・はないけど・・・はある、これでなんとかしてやろう!
と考えることが大事ということです。
この発想を、習慣付けるためには、
常に目的に立ち返る意識付け、が必要です。
道具は、あるモノを作るための、ひとつの手段に過ぎません。
あるモノを作る目的は、お客様を満足させること、なのです。
目的達成のための手段は代替可能、他の方法はいくらでもあるのです。
そもそも、
企業経営の目的は、顧客の創造(P.F.ドラッカー)、です。
つまり会社における、すべての仕事の目的は、顧客創造(顧客満足)、
目先の手段にとらわれ、本来の仕事の目的を、見失ってはならない、ってことなのです。
さて皆さんが今やっているその仕事は、
お客様を創り出すために、どのような貢献をするものですか?
その仕事は、
どれくらいお客様を満足させることができるでしょうか?
・・・エアコンオフ生活の最大の効果、
それは・・・
体重が大幅に減ったこと!
座っているだけで大量に発汗するのでダイエット効果バツグンです。
熱中症には十分注意しつつ、来年の夏は是非お試しあれ(笑)!
中小企業診断士の村上です。
この数日、すっかり過ごしやすくなりました。
これで仕事もガンガンはかどりますね。
実はこの夏、
私のオフィス兼自宅では、
エアコン警報発令中・・・
ま、要するに、
エアコンを一切使わず、節電に貢献しよう、と頑張っているのです。
昨年までは、日中はもちろん、寝ている時も含め、
部屋にいるときは、ほとんどエアコンONの生活だったので、
エアコンなしの、うだるような暑さは、もう大変でした。
ところが
窓にスダレをつけてみたり、
扇風機で、空気を循環させるようにしてみたり、
暑さに負けない体力をつけるための、ジョギングをしてみたり、
それでも室温が33度を超える午後には、
できるだけ、お客様を訪問するよう、スケジュールを組んでみたり(セコイ!)・・・
そんな苦労の甲斐あって、
この8月も、なんとかエアコンを使うことなく乗り切れそうです。
人間、やればできるものです。
ところが、これまでの私を含めた、多くの人は、
暑ければ、エアコンをつけることが、当たり前になっていますよね。
だから、
エアコン以外の方法で、暑さをしのぐ知恵が、なかなか出ないように思います。
「最近の社員は、道具が揃わないと、すぐにできませんと言う。
今手元にある道具で、要求されたモノを作るための、創意工夫をしない」
先日お邪魔した、とある製造業の社長さんの言葉です。
エアコンに通じる話です。
・・・がない、だからできない!
と考えるのではなく、
・・・はないけど・・・はある、これでなんとかしてやろう!
と考えることが大事ということです。
この発想を、習慣付けるためには、
常に目的に立ち返る意識付け、が必要です。
道具は、あるモノを作るための、ひとつの手段に過ぎません。
あるモノを作る目的は、お客様を満足させること、なのです。
目的達成のための手段は代替可能、他の方法はいくらでもあるのです。
そもそも、
企業経営の目的は、顧客の創造(P.F.ドラッカー)、です。
つまり会社における、すべての仕事の目的は、顧客創造(顧客満足)、
目先の手段にとらわれ、本来の仕事の目的を、見失ってはならない、ってことなのです。
さて皆さんが今やっているその仕事は、
お客様を創り出すために、どのような貢献をするものですか?
その仕事は、
どれくらいお客様を満足させることができるでしょうか?
・・・エアコンオフ生活の最大の効果、
それは・・・
体重が大幅に減ったこと!
座っているだけで大量に発汗するのでダイエット効果バツグンです。
熱中症には十分注意しつつ、来年の夏は是非お試しあれ(笑)!