優先順位
2014年01月20日
神戸市長田消防署の苦渋の決断
おはようございます。
経営コンサルタントの村上です。
阪神淡路大震災の発生から19年目を迎えた先週金曜日、
大きな被害を受けた神戸市長田区の防災への取り組みの様子が、
朝のNHKニュースで取り上げられていました。
とりわけ、神戸市長田消防署が、
一人でも多くの命を助けるために救助よりも消火を優先するという
苦渋の決断をしたという話があまりに印象的で、
次の3点について改めて考えさせられました。
1つめは着眼大局、すなわち
広く物事を見て、その要点や本質を見抜くこと。
先の震災で甚大な被害をもたらしたのは地震発生後の火災でした。
したがって、被害を最小限にするためにまず行うべきことは、
ひとりの人命救助でなく、もっと多くの命を助けるための消火活動なのです。
目の前の事象だけにとらわれることなく、
全体を俯瞰して最も大事なポイントを見抜く鍛錬を怠らず、
私のコンサルティング信条である、あいだみつをさんの
「くさびだから一番大事なところへうつ くさびだから見えないようにうつ」
を実践したいと思いました。
2つめは、優先順位を守ること。
着眼大局のため消火を優先すると決めた限りは、
たとえ目の前に被災者がいたとしても消火を優先しなければなりません。
実際の有事の際は、
一人くらい助けてあげればよいではないかと考えるのが普通です。
けれども優先順位を決めた限りは、それをまっとうしなければならないのです。
ヤマト運輸の小倉昌男元会長の
「サービスが先、利益は後」
という言葉を噛み締めたのでした。
最後は、関係者への周知徹底。
救助より消火を優先する消防団の行動は、
事情を知らされてない住民には到底理解できることではなく、
場合によっては消火活動の妨げる行動を起こしかねません。
また消防団が救助できないことがわかっていれば、
住民同士による救助の備えが可能です。
住民の協力のもと円滑に消火活動を遂行するためには、
住民への周知徹底が不可欠なのです。
日頃から繰り返し繰り返し何度でも何度でも、
企業理念や行動指針など大切なことを伝え続けることを徹底していこうと思いました。
さてみなさんはいかがお考えでしょうか?
・・・先日、お客様と島根県松江市の話になり、和製ハードロックバンドの草分け的存在だった
バウワウ(BOWWOW/vowwow)のこのギタリストが松江市出身だということを知りました。
高校時代には、俳優の佐野史郎さんとバンド組んでたんですね。
そこで地元松江駅前での弾き語りの映像を見つけたのですがむっちゃかっこいいです。
早速この曲をウクレレで練習してみます(笑)
注:音が出ます
経営コンサルタントの村上です。
阪神淡路大震災の発生から19年目を迎えた先週金曜日、
大きな被害を受けた神戸市長田区の防災への取り組みの様子が、
朝のNHKニュースで取り上げられていました。
とりわけ、神戸市長田消防署が、
一人でも多くの命を助けるために救助よりも消火を優先するという
苦渋の決断をしたという話があまりに印象的で、
次の3点について改めて考えさせられました。
1つめは着眼大局、すなわち
広く物事を見て、その要点や本質を見抜くこと。
先の震災で甚大な被害をもたらしたのは地震発生後の火災でした。
したがって、被害を最小限にするためにまず行うべきことは、
ひとりの人命救助でなく、もっと多くの命を助けるための消火活動なのです。
目の前の事象だけにとらわれることなく、
全体を俯瞰して最も大事なポイントを見抜く鍛錬を怠らず、
私のコンサルティング信条である、あいだみつをさんの
「くさびだから一番大事なところへうつ くさびだから見えないようにうつ」
を実践したいと思いました。
2つめは、優先順位を守ること。
着眼大局のため消火を優先すると決めた限りは、
たとえ目の前に被災者がいたとしても消火を優先しなければなりません。
実際の有事の際は、
一人くらい助けてあげればよいではないかと考えるのが普通です。
けれども優先順位を決めた限りは、それをまっとうしなければならないのです。
ヤマト運輸の小倉昌男元会長の
「サービスが先、利益は後」
という言葉を噛み締めたのでした。
最後は、関係者への周知徹底。
救助より消火を優先する消防団の行動は、
事情を知らされてない住民には到底理解できることではなく、
場合によっては消火活動の妨げる行動を起こしかねません。
また消防団が救助できないことがわかっていれば、
住民同士による救助の備えが可能です。
住民の協力のもと円滑に消火活動を遂行するためには、
住民への周知徹底が不可欠なのです。
日頃から繰り返し繰り返し何度でも何度でも、
企業理念や行動指針など大切なことを伝え続けることを徹底していこうと思いました。
さてみなさんはいかがお考えでしょうか?
・・・先日、お客様と島根県松江市の話になり、和製ハードロックバンドの草分け的存在だった
バウワウ(BOWWOW/vowwow)のこのギタリストが松江市出身だということを知りました。
高校時代には、俳優の佐野史郎さんとバンド組んでたんですね。
そこで地元松江駅前での弾き語りの映像を見つけたのですがむっちゃかっこいいです。
早速この曲をウクレレで練習してみます(笑)
注:音が出ます
2013年03月25日
「いつやるか?」を自問する
おはようございます。
経営コンサルタントの村上です。
いよいよ年度末ラストウイークです。
やるべき事をやり切って、新年度を迎えましょう。
さて、
東進ハイスクール林修先生の
「いつやるか?今でしょ!」が流行っています。
確かに「今でしょ!」という言葉は
行動を後押しするとてもポジティブな言葉ですが、
私が重視したいのは最初の「いつやるか?」のほう。
何事も「今でしょ!」ですぐに行動したほうがいいに決まっています。
しかし同時にできることは限られているのです。
したがって、やるべきことの優先順位をつけて、
それが本当に今やるべきことかどうかを見極める必要があると思うのです。
この優先順位を自問する言葉が
「いつやるか?」。
例えば
お客様から見積依頼をいただいたとします。
このとき見積書作成を「いつやるか?」は「今でしょ!」ではありません。
なぜなら見積書を作っただけでは成果にはならないから。
成果はお客様に見積を提示してOKをいただいたときに生まれるものだから。
したがって、
お客様へ見積提出のアポイントをとることが「今でしょ!」であり、
見積作成はアポ日時が決まってからでいいのです。
ところが仕事ができない人は、
見積作成こそ「今でしょ!」と判断し、
まっさきに、それも日中の営業時間を使ってせっせと作りはじめます。
こうして見積書が出来上がってからやっとお客様にアポイントを入れます。
しかしこちらの都合よくアポがとれるわけではありません。
日程があわずやむなくメールで見積りを送ってみたものの
その後電話をしても居留守を使われて結局失注・・・なんてこともザラです。
こんな人こそ
「今でしょ!」と闇雲に行動してしまう前に
「いつやるか?」を自問してみることが必要なのです。
優先順位の判断基準はさまざまですが、
自己完結可能か、それとも他人の関与が必要かは大きな決定要因です。
もちろん他人が関与するものを優先し、
自己完結できるものは後回しにするのです。
一方で、時間帯や曜日という時間軸も重要です。
アポ電話を「いつやるか?」はお客様の在席率が高い朝の1時間が勝負。
この時間帯を逃せば、アポ取りのチャンスは翌日まで持ち越しです。
あるいは金曜日提出の見積書の場合、
午前中までに提出しておかないと翌週まわしになることが多いです。
面談のお礼ハガキは最寄りのポストの最終集荷時間がリミット。
これを1分でも過ぎると、丸一日遅れてしまうのです。
携帯電話とメールの普及によって
お客様とのコミュニケーション手段が増えた弊害で、
こうした基本動作ができていない、あるいは教えられてもいない
社員が増えているように感じます。
「いつやるか?」を自問することは、
仕事で成果を出すために不可欠なことなのです。
さて
忙しい割に思うような成果が出ていないみなさん、
その仕事にとりかかるのは本当に「今でしょ!」ですか?
・・・もうすっかり春ですね~。
春は英語でSPRING・・・・
というわけでオーストラリアのイケメンアーティストから。
ノリノリの大ヒット曲をLive Aid の映像でどうぞ。
注:音が出ます
経営コンサルタントの村上です。
いよいよ年度末ラストウイークです。
やるべき事をやり切って、新年度を迎えましょう。
さて、
東進ハイスクール林修先生の
「いつやるか?今でしょ!」が流行っています。
確かに「今でしょ!」という言葉は
行動を後押しするとてもポジティブな言葉ですが、
私が重視したいのは最初の「いつやるか?」のほう。
何事も「今でしょ!」ですぐに行動したほうがいいに決まっています。
しかし同時にできることは限られているのです。
したがって、やるべきことの優先順位をつけて、
それが本当に今やるべきことかどうかを見極める必要があると思うのです。
この優先順位を自問する言葉が
「いつやるか?」。
例えば
お客様から見積依頼をいただいたとします。
このとき見積書作成を「いつやるか?」は「今でしょ!」ではありません。
なぜなら見積書を作っただけでは成果にはならないから。
成果はお客様に見積を提示してOKをいただいたときに生まれるものだから。
したがって、
お客様へ見積提出のアポイントをとることが「今でしょ!」であり、
見積作成はアポ日時が決まってからでいいのです。
ところが仕事ができない人は、
見積作成こそ「今でしょ!」と判断し、
まっさきに、それも日中の営業時間を使ってせっせと作りはじめます。
こうして見積書が出来上がってからやっとお客様にアポイントを入れます。
しかしこちらの都合よくアポがとれるわけではありません。
日程があわずやむなくメールで見積りを送ってみたものの
その後電話をしても居留守を使われて結局失注・・・なんてこともザラです。
こんな人こそ
「今でしょ!」と闇雲に行動してしまう前に
「いつやるか?」を自問してみることが必要なのです。
優先順位の判断基準はさまざまですが、
自己完結可能か、それとも他人の関与が必要かは大きな決定要因です。
もちろん他人が関与するものを優先し、
自己完結できるものは後回しにするのです。
一方で、時間帯や曜日という時間軸も重要です。
アポ電話を「いつやるか?」はお客様の在席率が高い朝の1時間が勝負。
この時間帯を逃せば、アポ取りのチャンスは翌日まで持ち越しです。
あるいは金曜日提出の見積書の場合、
午前中までに提出しておかないと翌週まわしになることが多いです。
面談のお礼ハガキは最寄りのポストの最終集荷時間がリミット。
これを1分でも過ぎると、丸一日遅れてしまうのです。
携帯電話とメールの普及によって
お客様とのコミュニケーション手段が増えた弊害で、
こうした基本動作ができていない、あるいは教えられてもいない
社員が増えているように感じます。
「いつやるか?」を自問することは、
仕事で成果を出すために不可欠なことなのです。
さて
忙しい割に思うような成果が出ていないみなさん、
その仕事にとりかかるのは本当に「今でしょ!」ですか?
・・・もうすっかり春ですね~。
春は英語でSPRING・・・・
というわけでオーストラリアのイケメンアーティストから。
ノリノリの大ヒット曲をLive Aid の映像でどうぞ。
注:音が出ます