電子書籍

2013年02月25日

付加サービス

おはようございます。
経営コンサルタントの村上です。

最近利用頻度が上がったもの。
それは電子書籍。

購入時の印象が最悪だったので、
当初はほとんど使っていなかったのですが、
とあることをきっかけに利用するようになったのです。

それは、
今すぐ読みたかった本が買えたこと。

コンサルタントの私にとって、
書籍から得られる情報は
事業を行う上で欠かせない仕入れにあたるので、
読みたい本をすぐに手に入れることができる、
ということは重要な購買決定要因なのです。

それゆえ、
電子化された本が少ないとか、
本の検索精度が悪いとか、
ジップロックに入れると反応しないので風呂で読めないなど、
不満はたくさんあるものの(なんとかしてください・・・)、

これらの不満よりも、
すぐに読めるという価値のほうが優っているので、
読みたい本があるときは、
まず電子書籍サイトを検索するようになったのです。

電子書籍サイトでは、
どこで買っても同じ本(正確にはその情報)という商品に
提供スピードというサービスを付加して販売しているといえます。

このように、
特に他社と同じ商品を取り扱うことが多い
卸や小売業の企業が競争優位に立つためには、
売り方などのサービスで差をつけていかねばなりません。

しかしながら一口にサービスといっても、
電子書籍のような提供スピードだけでなく、
休日夜間などの時間外対応や心のこもったおもてなしなど、
数えきれないほどのサービスがあるので、
中小企業ではとても全てを網羅することができません。

ましてやこれらのサービスの評価基準は顧客によって異なるのですから、
我が社の対象顧客は誰なのか?
その顧客にとって一番のお困り事は何か?

を見極め、
このお困り事に特化したサービスを付加することが必要なのです。

さて、
新年度の経営方針、経営計画を検討中のみなさん、
我が社が付加すべきサービスとは一体なんでしょうか?



・・・電子書籍のいいところをもうひとつ・・・

  いつでも読んでいたページから再開できます。
  だから読書をしながら爆睡しても安心です。。。これ重宝してます(笑)
  
  というわけで本にちなんだ80年代のエレポップバンドの曲をどうぞ。

  注:音が出ます
  


murakami_v70 at 07:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年07月30日

顧客の顧客満足

おはようございます。
経営コンサルタントの村上です。

前回取り上げた 電子書籍の件、
顧客視点に立った改善を期待していたのですが、
その顧客の声である商品レビューを「誤情報」として非表示にしたり、
経営者の「細かいことを騒いでいるのは少数派」発言があったりと、
ネガティブな話題ばかりが聞こえてきます。

私自身もなんだかとても残念な気分です。

極めつけは経営者のこの発言。

「95%の人が初期設定を終えているのです。
 初期設定の難しさを除けば、後はまったく問題ないと思っています。」


幸い私は「95%の人」ですので「細かいことを騒いでいる少数派」ではないのですが、
ストレスばかりでメリットを感じられないでいます。
それでも「まったく問題ない」と・・・

ホント、残念です・・・

残念すぎるので、
この会社の企業理念を確認してみました。

もしかしたら、
この会社の理念に「顧客満足」という価値観がないのかも、と心配になったからです。


すると、○○主義と称する指針にこうありました。

顧客満足の最大化
○○はあくまでも「サービス会社」である。
傲慢にならず、常に誇りを持って「顧客満足を高める」ことを念頭に置く。


少し安心しました。
でも、今回の傲慢ともとれる対応は、この指針に反しているように感じます。

そこで、
この会社の経営者が書いた本にある
「顧客満足の最大化」の部分を読み返してみました。

理由がわかりました。

「もちろん、誰を顧客にするかは、最初に考えなければならない課題だ。
 僕は、中小の企業や個人商店主を、中心的な顧客層と想定した。」


つまりこの会社の顧客とは、
電子モールでモノを買う人、ではなく、
電子モールでモノを売る人、つまり出店者ということです。

この会社の定義する
「顧客満足の最大化」とは、
「出店者満足の最大化」なのです。

この電子書籍の出店者は、この会社自身です。
だから、出店者満足という視点に立てば、
今回の一連の対応はアリなのかも知れません。

ここの電子モールでは、
注文画面の初期設定が「メルマガ購読する」になっているので、
うっかりそのまま購入ボタンを押すと、
メルマガが後からわんさか送られてくきます。
だから、注文するたびに、
メルマガ購読のチェックを外さなければなりません。
しかもチェックの数が1個や2個ではない・・・
すごくウザイのです。

購買者の立場で考えるとあり得ない対応なのに、
なんでこんなことをするのだろうといつも不思議に思っていたのですが、
「出店者満足の最大化」から見れば正しい設定だったわけだったんですね・・・

・・・とついつい批判的な内容になってしまいましたが、
私はこれからもここの電子モールを利用し続けたいと思っています。

だからこそ、
出店者だけでなく、購買者の声にも耳を傾けていただき、
もっと広義での顧客満足の最大化を実現されることを心から願っています。



企業の目的は「顧客の創造」であり、
そのために顧客満足の追求は不可欠です。

当然、あらゆる顧客を対象することはできないので、
顧客を絞込み、顧客とか何かを定義することが必要です。

しかしながら特にBtoBでは、
絞り込んだ顧客の先にも顧客がいるのです。

この「顧客の顧客」満足なくして、
「目の前の顧客」満足はあり得ないわけです。


さてみなさん、
「目の前の顧客」を満足させることが、
「顧客の顧客」の不利益になっていないかどうか、
今一度チェックしてみてはいかがでしょうか?


尚、次回は8月7日(火)にアップする予定です。
よろしくお願いします。



・・・ブログタイトからベタにオリンピックでもかかっていた
  ストーンズの「サティスファクション」を考えたのですが、
  この猛暑の中で聴くとあまりに暑苦しいので却下・・・

  私の体感温度ならぬ、気分温度を下げてくれる
  この女性アーティストの涼しい歌声を、超有名なカバー曲でどうぞ。

※音が出ます


murakami_v70 at 07:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年07月23日

電子書籍 kobo Touch

おはようございます。
経営コンサルタントの村上です。

今日から町内のラジオ体操が始まり夏本番。
今朝は子供たちの賑やかな声でスタートです。


さて、
M.ロジャースのモデルでいうところの
「イノベーター」ほどの冒険心はないものの、
かなり新しもの好きな「アーリーアダプター」に属する私。

さっそく飛びついたのが、
電子書籍の kobo Touch。

文庫より少し大きく、
新書よりは若干小さめの大きさです。
iPhoneよりも軽いので片手で持っても疲れません。

kobo2
※三木谷さんと佐々木さんの本をサンプルにしてみました

見え方を文庫本と比較するとこんな感じ。
(左が文庫、右がkobo)
ちなみに文字の大きさは変更できます。
kobo3
※大昔に買った文庫なので多少色あせています

・・・と、
今回、初めて電子書籍なるものを手にしたわけですが、
とりあえずアリかな・・・という程度。
初めてiPodを手に入れたときのような感動は得られませんでした。

ということで現時点でみなさんにオススメするか?と言うと、
楽天には大変申し訳ないのですが NO です。

なぜなら・・・

・トリセツが異常なまでに不親切
・パソコンで初期セットアップをしなければ使えない
・そのセットアップ方法がわかりずらいし、意味不明のエラーもしばしば発生

おそらくセットアップ段階で諦めた方は少なくないはず・・・
koboはハコを開けたら使える家電製品ではないのでご注意あれ。

とにもかくにもなんとか
セットアップを終え、やっと電子書籍で本を読んでみたのですが・・・

・読みたい本を探す、本を開く、という基本的な操作性がしっくりこない
・ページめくりの反応が鈍い、しばしばフリーズしたような状態になる

iPhoneを使い慣れた私にとってはあり得ない反応の悪さ・・・
検索もほとんど使えません・・・

とどめに・・・

・そもそも読みたい本がほとんど販売されていない

仕方なく青空文庫の「吾輩は猫である」を読んでいた私。

トレンドのビジネス書がほとんどないし、
そもそも販売している本の多くが洋書。
私は日本人です・・・

さらに個人的には・・・

・ジップロックに包んで使えない

私の主たる利用目的は半身浴中の読書なのです。
これまで何冊の本を湿気でボワボワにしたことか・・・

電子書籍をジップロックに包めば風呂で読める!と思っていたのですが・・・

タッチに反応してくれません。

iPhoneだとバッチリなのに・・・



というわけで少々残念な感じ。


国益のために楽天を応援している私ですが、
今回のkoboに関しては、
製品の完成度も低く、コンテンツも不十分、
そしてサポート体制の不備も多いなどあまりに時期尚早だったように思います。

満を持してリリースするアマゾンKindle の圧勝とならぬよう
顧客目線での品質向上をお願いしたいものです。


いずれにせよ、
音楽がCDのからダウンロード中心に変化したように、
書籍も紙媒体から電子媒体に変わるのでしょうか?

そうなれば、
出版コストが大幅に抑えられるため、
自費出版などさまざまな本が乱立する?

すると、
本の検索エンジンやクチコミサイトが脚光を浴びるかも知れませんね。

さてみなさんの業界は、
電子書籍でどんなビジネスチャンスが生まれますか?




・・・最初に組んだバンドで私が担当したのはキーボード。
  このバンドのハモンドオルガンにしびれたから。
  特にこの曲のオルガン演奏はホントカッコ良いです。

  ところが先日訃報が・・・

  ジョンロードさん、
  どうぞ安らかにお眠りください。

※音が出ます




murakami_v70 at 07:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)