20マイル行進

2013年03月18日

20マイル行進

おはようございます。
経営コンサルタントの村上です。

先週は広島を起点に、
奥出雲~松江~出雲~大田~西条~周南~光~福山を愛車で回遊。
遠くにいきたい病が「全快」どころか「全開」の私です。

このように移動距離が長い私は、
高速道路ではもっぱらクルーズコントロール走行です。

クルーズコントロールを使うと、
アクセルを踏まなくても一定の速度で自動走行してくれるので、
足が疲れないだけでなく、
燃費がとても良くなるというメリットがあるのです。

まれに気分転換で
クルーズコントロールなしで運転することもあるのですが、
道が空いていると特に急いでいるわけでもないのに
なんとなく飛ばしてしまいます。

結果として約束の時間よりも大幅に早く到着してしまい、
近くのコンビニなどで時間調整をすることもしばしば・・・。

時間を持て余し、かつ燃費も悪くなるのです。

一方でクルーズコントロールを使うと、
前が詰まっていない限り一定の速度で走行するので、
ムダに飛ばし過ぎることはありません。

オンタイムでかつオサイフにも優しいのです。

これを
到着時間=売上
燃費=利益
と置き換えると経営にも当てはまります。

いくら道が空いていても、
つまり競合がいないブルーオーシャン状態になっても
過剰売上にならぬようコントロールしておかないと、
売上に生産や仕入、物流などが追いつかず、
売ったのはいいけれど減益に陥ることもあるということです。

昨年出版された「ビジョナリーカンパニー4」では、
これを「20マイル行進」と表現し、
3000マイルの大陸横断を成功させるためには、
どんな天候でも一日20マイル必ず進み、それ以上は進まない、
このような一日20マイルを維持して行進する規律を
自らに課すことが重要であり、

企業の一貫した成長においても同様に、
下限(越えなければならない最低限のハードル=目標達成の野心)
上限(それ以上越えてはならない最高限度=行き過ぎ防止の自制心)

を決めて、これを維持することが必要だと説いています。

通常私たちは下限がクリアできないことは問題だと認識しますが、
上限オーバーについては問題視するどころか
「よくやった」と賞賛さえしてしまいます。

しかしながら会社を安定的に成長させるためには
行き過ぎにも目を向けなければなりません。

「20マイル行進」の実践では2つの苦痛が生まれるそうです。
ひとつは厳しい状況下でも高い成果を出さなければならないという苦痛、
もうひとつは快適な状況下でも自制しなければならないという苦痛です。

アベノミクスの恩恵で多少なりとも景況が好転しそうな気配です。
また消費税増税前の特需も見込まれます。

こんなときこそ「20マイル行進」を維持し、
「自制」という苦痛を己に課したいものです。


さてみなさんは上限を決めていますか?



・・・マイルがつく曲???
  このUKロックバンドの曲が浮かんできました。

  ピート・タウンゼントの
  右腕ブン回しギター奏法(正式名は不明)が超カッコいいです。

  今日先発予定のマエケンも、
  右腕ブン回して(でも故障しないでね)頑張って欲しいです!

  注:音が出ます
  


murakami_v70 at 07:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)